今回は、餅つき機で長時間発酵のベーグルを作った話です。
機械なしの手ごねでも作れるので、気軽に作ってみてくださいね。
ミニもっち(家庭用ミニもちつき機)RM-05MN-0VZとは


今回ベーグル作りに使った「ミニもっち」とは、エムケー精工(株)から発売されている、餅つき機です。
一度につけるおもちは、家族4人で2食~3食分くらい。
杵つき餅が好きすぎて、家でも食べたくて買いました。



餅への執念がすごい
少人数にちょうどいい小容量タイプ3~5合のもちつき機。 ご夫婦だけの少人数のご家庭や小さなお子さんのいるご家庭で、ピッタリの食べきりサイズです。おもち以外にもレシピいろいろ。一年中通して使えます。
https://www.mkseiko.co.jp/ls/products/mochi/rm05.php
食べたいと思ってから最短2時間でつきたてのおもちが食べられます。ひたすコースを使えば、朝思い立ったら、お昼には美味しいおもちが! ※通常6~12時間かかるひたし時間を、ひたすコースを使えばたったの60分で完了。



餅つき以外の用途でも使えるので、この機種にしました!
購入はかなーり悩みましたが、結果的によく使っています。





調理家電って、戸棚に収納すると面倒で使わなくなっちゃうのでなるべく使いやすいところに置いてます。


ミニもっち(家庭用ミニもちつき機)でパンは作れる?



餅つき機でパン作りってどうなの?



ぶっちゃけ得意不得意があってね・・・
食パンやフランスパンのような、加水率の高いパン(小麦粉に対する水の量が多い)は、全然ダメダメなんですわ。



逆にベーグルのように、加水率の低めのパン(小麦粉に対する水の量が少ないパン)は、とっても作りやすいです。


ミニもっちとパン生地の加水率の関係
参考までにパンごとの加水率をまとめました。
- フランスパンの加水率・・・70~80%くらい
- 食パンの加水率・・・65~72%くらい
- ロールパンの加水率・・・65%くらい
- ベーグルの加水率・・・50~60%くらい
メーカー公式のレシピ(バターロール – MKeLIFE(エムケー精工))に、
ロールパンが載っていますが、加水率は約57%位。
一般的なロールパンより、8%ほど加水率を抑えたレシピになっています。



「ミニもっち」は、加水率が62%超えたくらいから、機械の底の穴から生地が流れ出し、掃除が大変なことになります・・・お気をつけください!



あくまで餅つき機やからな。
ベーグルの材料(12個分)


- 強力粉 600g
- 塩6g
- はちみつ 18g(※砂糖で代用する場合は24g)
- 水 330ml(ぬるま湯 or 常温)
- イースト 小さじ1/2(※1/4くらいまで減らしてもOK)
※1歳未満のお子さんがいる場合は、はちみつの使用は避けてください。



粉はスーパーで売っている日清カメリアなどのもので、十分美味しく焼けます。
家ではまとめて作って冷凍します。



手ごねの場合は、生地量が増えると「こねる力」がいるで。
1/2~1/3くらいの量が作りやすいで!
【補足】材料と長時間発酵の関係
ちなみに今回は長時間発酵ベーグルなので、イースト量はかなり少なくできます。
材料と発酵スピードとの関係はこのようになります。
- イーストの量が多い ⇒ 早く発酵が進む
- 水の温度 ⇒ ぬるま湯の方がイーストが活発になり、早く発酵が進む



イーストを少なくして長時間発酵することで、
小麦のたんぱく質が酵素で分解されアミノ酸(うまみ)になります。
香りの良い、おいしいパンが焼けますよ。



イーストを減らすデメリットは、とにかく時間がかかることやな。
ベーグル生地をこねる
全部の材料を大き目のボウルに入れ混ぜます。



手でもいいけど、
菜箸を逆さまにして太い方で混ぜると楽ですよ~。
そぼろ上になって、全体に水分が大まかに行きわたったら、
ふたをして15分ほど置いておきます。
15分経って、水分がなじんだら、
粉がぽろぽろ落ちないようにしっかり丸めて団子にし、こね器に入れます。


今回は、ミニもっちの「つく・こねる」モードで、8分こねました。
ベーグルはそこまでグルテンを必要としないので、
生地がなめらかになれば完成です。



洗い物の手間はありますが、一番最初はボウルで材料を混ぜ合わせてくださいね。



いきなり機械に入れると、材料がミニもっちの底の穴から流れ出しますので・・・





ちょっと生地が固めやけど、手ごねでも作れるで。



あなたは手ごね派やもんね
うどんみたいに、大きいポリ袋に入れて踏んでもええかもね。
ベーグル生地を寝かす(長時間発酵)
なめらかになった生地をボウルに入れて、ふたをして寝かせます。




生地が1.5~2倍くらいの大きさになればOKです。
次の分割の工程に進んでください。
ベーグルの記事の長時間発酵について補足



一般的なレシピだと、ベーグルは
一次発酵無しですぐに分割⇒成形の流れになるのですが、
今回は長時間発酵させて旨みを出したいので、ここで時間を長くとります。



イースト量を減らしているので、数時間程度放置しても過発酵になる心配は余りありません。
パン作りを中断したいときのやり方
時間のかかるパンを作っていると、半日~1日後に続きを作りたい!っていうときありますよね。
発酵を一時的に止めて作業を中断したい場合は、ボウルごとラップをして、冷蔵庫に入れれば大丈夫です。
翌日などに、生地を常温に戻してからベーグル作りを再開してください。(2日以内に焼いてくださいね。)



同じ冷蔵庫でも、野菜室はやや温度が高めです。



発酵をほぼ止めたい場合は普通の冷蔵庫、
じんわり発酵を進めたい場合は野菜室ですが、
8時間以上空けるときは、普通の冷蔵庫が無難です。
ベーグル生地を分割する(ベンチタイム)
生地全体の重さを量って、12で割ります。
(今回は1個約80gでした。)
分割した生地は、デコボコを一つにまとめるようにとじ、なめらかなお団子状にして
とじ目を下にして15分ほど休ませます。(ベンチタイム)



ベンチタイムをとることで、生地のグルテンがゆるんで伸びが良くなり、この後の成形が楽になります。



生地を休ませるときは、固く絞った濡れ布巾をかぶせてな!



布巾が面倒なら、オーブンの天板を蓋にしたり、タッパーやボウルをかぶせるだけでもOKです。
ベーグル生地を成形する
打ち粉をした台の上で、生地を成形していきます。
パンマット(帆布の布)があれば、そちらを使うと楽です。
今回は、ドーナツ型とお花型の2種類を作りました。
ドーナツ型のベーグル成形のやり方
お団子を平らにしてつぶし、はしから巻いていきます。



巻くときに、チョコチップやクルミ、
ドライフルーツを入れても美味しいよ












花形のベーグル成形のやり方









棒状にするところまでは同じですが、ドーナツ型より長く伸ばします。
なかなか伸びない場合は、少し時間をおくと伸びやすくなりますよ。
先にほかの生地をつぶしていきましょう。









ベーグル作るのやりたーい!



3~4歳くらいなら、子供も一緒に作れるで。
ベーグルは生地がベトベトしないからおすすめやで。
ベーグル生地の二次発酵
オーブンシートの上に強力粉(分量外)を振り、ベーグルを並べます。
室温で40~50分ほど置いておきましょう(二次発酵)。





二次発酵の際は、乾燥防止のため、固く絞った布巾やタッパーなどをかぶせた方がいいです。
・・・といいつつ、面倒なので予熱開始直前まで、何もかぶせずに電源OFFのオーブンにそのまま入れて発酵させています。



まぁ売りもんちゃうしな。



生地の表面がパサパサになるようなことは避けてくださいね。
オーブンを予熱する
オーブンを190度に予熱します。



生地を茹でた後はすぐに焼き始めるので、予熱は忘れないようにしましょう。


ベーグル生地をゆでる
大き目のフライパンでお湯を沸かします。


水1リットル当たり、砂糖orはちみつを大匙1くらい入れます。
(量はおおざっぱで大丈夫です。)
お湯が沸いたら片面30秒~1分茹で、裏返して反対の面も30秒~1分程度茹でます。









一度にゆでる数が多い時は、「時計回り」に入れるとええで。
ひっくり返す順番が分かりやすいので。


ベーグル生地を焼く
茹で上がった生地は、すぐに天板にもどし、190度に予熱したオーブンで20分焼きます。



今回は数が多いので、6個ずつロットを分けて焼きます。









天板が1枚しかない一段型のオーブンの場合は、
成形前の段階で半分の生地をタッパーに入れ冷蔵庫で保存。
2回に分けて焼くといいですよ。



・・・もしくはですね、
そんなに急激に発酵する生地じゃないので、全量を成形してしまい、第一弾が焼きあがってから茹でてもいいかもしれません。



発酵時間はそこまで厳密じゃないんやな



生地の状態を見つつ、ゆったり作れるのが、長時間発酵のいいところだね。
逆にイースト量が多い生地は、変化が速いのでベストな発酵タイミングは一瞬で過ぎてしまいます。
過発酵だと美味しくなくなってしまうので、材料の温度や、発酵時間、発酵温度はきっちりレシピ通りに作る方が無難です。
パン(ベーグル)の焼きあがり
ご覧ください!この餅つき機で作ったとは思えない仕上がり・・・!!(笑)







餅つき機で作るといっても、機械を使うのはこねの所だけですが・・・。
とってもおいしいベーグルができますよ。
ベーグルのアレンジ紹介
そのまま食べても美味しいベーグルですが、サンドイッチもおすすめです。





サーモンとレタスとクリームチーズのベーグルサンドうまぁ



これがやりたくて作った・・・!!





パリッとして、中がモチモチでウマいなぁ。



チョコ味も美味しい!





ちーたんも!たべたーい!(モグモグむしゃむしゃ)



3歳児が1個丸ごと食べた・・・!!!
自家製ベーグルの保存方法
すぐ食べない分は、袋にいれて保存します。
感覚的な賞味期限は、常温3日、冷凍で1か月、冷蔵で1週間くらいでしょうか。



とはいえ、わが家では3日くらいでなくなっちゃうので、あまり賞味期限を気にしたことがありません。




【まとめ】自家製ベーグル美味しい!ありがとう!ミニもっち!!
餅が目的で買った餅つき機ですが(使用頻度が低かったらメルカリで売ろうと思っていました)
思いがけず、ベーグルを一度に大量に作るのに向いていて、わが家のQOLは爆上がりです。
ベーグルってお店で買うと地味に高いんですよね。
ベーグル1個200円として、12個買ったら2400円。



手間はかかるけど、1㎏300円の小麦粉が大量のベーグルに化ける・・・これはもはや錬金術・・・!!





実はわが家には、ナショナルのホームベーカリーもあるんだけど、力が弱くてベーグル生地はこねられないんだよね。



ミニもっちのおかげで、一度に大量にベーグルが楽に作れるようになりました。





うん十年前のホームベーカリーやからなぁ・・・
最新機種はどうなんやろうな



最新機種のホームベーカリーを試したければ、サブスクもおすすめ!
パナソニックの最新機種が初月500円~レンタルできるサービスがあるよ♪
いかがでしたでしょうか?
ミニもっちユーザーも、そうでない方も、ベーグル作りチャレンジしてみてくださいね!


コメント